小学校の算数,やり直すとしたら1けたのたし算
小学校の算数の中で,基本中の基本
1けたのたし算は,
ご存知のように,小学1年生で習います。
上の学年だから,そんなのできるし,もう関係ないわ,と思われた方
確かにそうなんです。
もちろん,スラスラできれば何の問題もありませんが,
もしも,もしもですが,
手の指を使って,計算問題を解いていたら,
今のうちに
整理しておいた方がいいかと思います。
これから
かけざん九九や大きい数の計算,
分数や小数でも
暗算で繰り上がり(繰り下がり)の計算ができることは,とても重要です。
ややこしい計算で,いちいち指を使っていては進みませんし,
その前に,算数嫌いになってしまうことも十分考えられます。
実際,繰り上がりのたし算なのに,
計算の過程では分解の操作が必要で,
ひき算のような言葉かけをしてしまう場面があります。
例えば,「9+3=」ですが
子どもに説明するということで
具体的に想像してみてください。
「9は,あといくつで10になる?→あと1だね
3は,1と2に分解できるから→9と1で10
10と残りの2で,12になります。」
これを,サクランボ算で教えることが多いかと思います。
が,
大人の言葉かけを聞いていると,
「3から1とって」とか「1引いたらいくつ残る?」
といった問いかけをしがちです。
子どもは,
「たし算なのに,どうしてひき算があるの?」
と素朴に疑問が湧き,
実際,混乱する子どもが少なからずいます。
繰り上がりのたし算をするときに必要となってくるのは,
「10の補数」です。
10の補数とは,簡単に言うと,
足して10になる数のことです。
例えば,3と言ったら7が10の補数になります。
これが,瞬時に言えることが必要です。
10の補数関係を確認して,1けたのたし算やひき算,さらには,大きい数の計算へ進んでいくことが,面倒でも近道なのです。
NEW
-
query_builder 2022/09/04
-
次の「Teach ラボ」は,8月25日(水)です
query_builder 2021/08/19 -
算数の初歩で,ものの個数を数えるときの3つのステップ
query_builder 2021/08/01 -
次の「Teach ラボ」は,7月28日に開催します。算数の教材教具の作り方と使い方についてです
query_builder 2021/07/16 -
作文が苦手な小学生,書き方のポイント3つ
query_builder 2021/07/10