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AI は学習指導案を書けるだろうか?

query_builder 2023/10/22
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教師をしていると、1年に何回か 学習指導案を書く機会があります。

形式は、それぞれの自治体や学校でいくらかの違いはありますが、共通して貫くものは、目の前の子供達に、何を、どのように教えるのか、 そして、このことを身につけるとどんな価値があるのか、について述べることは、共通しているのではないでしょうか。 

学習指導案に必ず盛り込まなければいけないものは、

・指導の対象となる児童や生徒の実態

・取り上げる 単元や 題材の解釈とその価値

・単元や 題材の内容をどのような考えで指導していくか、その方法

についてです。 

それぞれの観点さえ知っていれば、 AI に指示を出して、 それなりの学習指導案を作ることは可能だと思います。

 

近頃は、お若い先生でも、 筋の通った綺麗な学習指導案を書かれるようになってきたと感じています。

「よく頑張ったね」と言って、少し細かく内容や方法をお尋ねすると、どうも しっくりこないことがあるのです。 

何が腑に落ちないかというと、子供の実態と教材解釈がかみ合っていなかったり、内容に導くための手立てが薄かったりするのです。

改めて 子供の実態を問い直すと、そこに 課題が見えてきます。

結局は、その課題を解決するために、どうしたらいいかを一緒に考えていくと、 教材解釈も指導の方法も変わってきて、 大きく指導案を書き直すことになるのですが。

 

はじめは、指導案を書いた経験が少ないからだ、と思っていたのですが、 どうもGoogle 先生に出していただいたことが分かりました。

インターネットを活用することは決して悪いことではありません。

むしろ、大いに活用して、 たくさんの情報を取り込むことは必要です。

その上で、目の前にいる子どもたちにどんな力を身につけさせるのか、 しっかり じっくり考えて、今できる最高の学習指導案を作ることが大切です。

同じ学年でも、クラスごとにカラーが違うのに 、指導案は同じものでいいのでしょうか。

ましてや、学校も地域も違うのに、淡々と授業が 画一的に流れるはずがありません 。

抽象的になりますが、子供 一人一人が、試行錯誤しながら、生き生きと学んでいく、そんな授業が本物だと思います。 

チャット GPT で指導案を作ったことはありませんが、今のところ、 AI には、血の通った本物の学習指導案を作ることは、残念ながら難しいと思っています。

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